【保存版】プロが教えるFX取引に重要な5つの判断材料をわかりやすく解説! その1:CFTC、IMM投機筋ポジション
こんにちは、STAMです。今日は保存版として、FX取引における必須の判断材料についてご案内します。2月3日の日経新聞M&I面に「為替を動かす3つの材料」という記事がありました。こちらでは、為替(円)を動かす要因として、A:日米金利差、B:経常収支、C:リスク回避局面の3つを挙げていました。
これら3つの材料も含めて、FX取引に重要な5つの判断材料について詳しくご案内します。
重要材料①:IMM投機筋ポジション おすすめ:短中期ポジション
1.IMM投機筋ポジションとは
IMMとはInternational Monetary Marketの頭文字で、アメリカのシカゴマーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションです。CFTC(Commodity Futures Trading Commission、全米先物取引委員会)は、毎週火曜日の取引終了後に取引所から提出される先物商品のポジションデータを集計し、金曜日の取引終了後にCFTCのHPで公表しています。ヘッジファンドなど投機筋のポジションの変化をとらえることで相場の方向性を知る手段として市場で注目されています。IMM投機筋ポジションは、為替レートの動きとの相関が非常に高い一方、上述のとおり火曜日引けのデータを金曜日引けに発表するため、多少の時間ラグを有するデータです。従って、特に短中期のポジションを構築する際に参考にしたい材料と言えます。
CFTCのウェブサイトはこちら。TOPページの下方にある以下の部分がIMMポジションです。
ただこのページは非常に見にくいので、実際にはFX会社などが集計したデータを見ることが効率的でしょう。FX会社の外為ドットコムでは、最新のIMMポジションをエクセルでダウンロードすることが可能です。こちらからどうぞ。
2.IMMポジションと為替レート (2016/2/12分まで更新)
では、IMM投機筋ポジションが実際の為替レートの動きとどの程度の相関があるか見てみましょう。なお、外為ドットコムのエクセルデータでは先物の取引枚数をグラフで示していますが、今回のブログでは先物の取引枚数を金額(米ドル)換算して表現しています。
◆円ポジション
◆ EURポジション
◆英ポンドポジション
◆豪ドルポジション
◆カナダドルポジション
◆米ドルポジション
※スイスフラン(CHF)、メキシコペソ(MXN)、ニュージーランドドル(NZD)は割愛します
3.解説&まとめ
ご覧のとおり、ヘッジファンドなどを中心とする投機筋のポジションは、為替レートとの変動と非常に相関が高いことがわかります。ですので、IMMポジションはFX取引を行うにあたって、絶対におさえておきたい材料の1つと言えるでしょう。
なぜこのように相関が高いのでしょうか?FXに限りませんが、特に通貨自体にバリュエーションのないFXでは、レートはつまるところ需給(買いたい人と売りたい人の綱引き)で決まります。ですから、例えばすぐ上のグラフ、USDのIMMポジションをご覧いただきますと、グラフの高いところで50(10億$)ですから、円換算すれば約6兆円です。時期によっては、急激に10~20メモリ程度動いている部分があると思いますが、それはつまり、短期間で数兆円の動きがあったことを意味します。もちろん、IMM投機筋以外にも日本のFX投資家(ミセス・ワタナベ)や企業の輸出入、直接投資etcと需給要因は様々ありますが、IMMポジションは金額も大きく、実際の為替レートとも非常にフィットするため、業界では必ずチェックする材料の1つです。
以上がFX取引に重要な5つの判断材料のうち1つ目であるIMM投機筋ポジションでした。次回は、2つ目の基礎収支についてご案内します。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※このブログはマネーライフ講座「皆さんのお金にまつわる不安を解消する」ことを目的としています。マネーライフに関するブログもたくさんエントリーしておりますので、ぜひご覧ください。
STAM